皆さん、こんにちは。
資産運用とライフプラン作成によって人生設計をサポートする。
ファイナンシャルプランナー
守屋 勇希です。
自宅から珈琲を飲みながら記事を書いています。
今日は事務作業、雑務作業のみとなっています。
今回の内容は
『アルケゴス問題とはなんなのか?』
について解説します。
では、いつも通り結論から言います
『アルケゴス問題とはビル・ファン氏の個人資産を運用するファミリーオフィスであるアルケゴスがレバレッジでの運用に失敗し、取引をしていた金融機関が損失を被った事件』
ということです。
では、解説します。
アルケゴス問題とは簡単に言うと
ビル・ファンという個人投資家のファミリーオフィス、アルケゴスが様々な金融機関と取引をし、その取引がレバレッジを利用したもので、そのレバレッジの損失を被ってしまって
取引をしていた金融機関が被害を受けた。
ということです。
被害総額は数千億から1兆円程度とみられ、
被害を受けた金融機関には日本の
野村証券、みずほ、三菱UFJ証券など日本の金融機関も含まれます。
ではなぜ、そのようなことか起こったのか?
まずは、『ファミリーオフィス』という理由が上がります。
ファミリーオフィスとは
自身の財産を管理し、納税や相続計画といったお金に関するサービスを家族に提供するといった目的のため、設立するもので通常は国の規制を受けません。
このため、米国証券取引委員会(SEC)に登録する必要がなく、他人の資産を扱っていないので各種の開示規制も免れていたとみられます。
それを利用し、持っている資産で
デリバティブ取引のトータルリターン・スワップ(TRS)という取引を行っていたとみられます(詳しい詳細は不明です)
トータルリターン・スワップとは簡単に言うと
投資銀行に手数料を支払い、株式などの資産を買ってもらいその運用によってリターンを得るというやり方です。
特徴としては、レバレッジができることです。
(レバレッジとは自己資産以上の取引ができるサービスですが自己資産以上の損失が起こる恐れがあると強制的に資産が売却されるサービス)だだ、レバレッジで損失が起こるとこれ以上損失が起こらないよう、銀行側が追加の差し入れを行います。それに応じない場合は資産を売却します。
今やっているニュースはこの場面というわけです。この取引では先程書いた通り、直接の株式の保有者としては登録されないので他の投資銀行からの融資があるか見ることが難しいということも今回の問題の一つとなっています。
複数の投資銀行と取引をしていても他の投資銀行はわからないため、融資をしてしまう。ということです。
また、投資銀行の管理やファミリーオフィスに対しての開示の甘さもこの問題の要因となっています。
今回の問題をまとめると
・ファミリーオフィスだったために米国取引委員会に登録しておらず資産状況が第三者からみて把握できていなかった。
・デリバティブ取引のトータルリターン・スワップを行い
レバレッジで取引を行っていた。
・投資銀行が直接的に株式などの資産を持っていたのでアルケゴスが複数の投資銀行と取引をしていたことがわからなかった。
・投資銀行側の管理や情報開示の甘さも問題の要因に
今回のアルケゴス問題は様々な要因が重なった結果起こった事件です。
あるいは、このような抜け道を使った方法を
あえて使ったのかもしれません。
アルケゴスのビル・ファン氏は昔にも問題を起こしたとのことなので、ありえますかもしれません。
今のところは市場にも深い影響は出ていませんが今後の最新情報などによっては市場が荒れるかもしれないので注意が必要かもしれません。
では、今回はここまでです。
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